2度目の忘れられない恋
「…空さん、?」
あの夜、家に入ろうとしたみおさんの腕を無意識に掴んでしまっていた
…どうしても、どうしても帰したくなかった
「あ、ああの……そ、空さ…」
そう言われた時にはもう手遅れで
彼女の腕を引き寄せてキスをした
「…んんっ……」
彼女の甘い声に頭と理性が溶かされて
「……んっ…ま、待って空さん!」
みおさんに肩を叩かれようやく我に帰った
「ご、ごめん……」
「あ、の……えっと…」
目を潤ませながら上目遣いで見てくる
…また理性が切れる前に離れないと、
「ほ、本当にごめん…
……じゃあ、また…」
危ないと判断した俺の少ない理性で、駅へと急いだ