2度目の忘れられない恋





次に気が付いた時には、何かの機械音が聞こえていた


あぁ…違うところに監禁されたのかな。

半分死を覚悟して、ゆっくり目を開ける


「……明るい。」

手をみると点滴がつながれているし、よく考えればベットもふかふかだ…

それじゃあ、


「助かったの…?」


その言葉を口にしたとたん、たくさんの涙が枕に浸みていく


手元にあったナースコールを押すとすぐに先生たちが駆けつけてくれた


「咲田さん…!!」


あれ、茜さんじゃない…


「あ、の、ここは…?」

「ここは警察病院。良かった…目が覚めてくれて…
お父さんは逮捕されたから安心して?」


逮捕されたことも、助かったことも嬉しいんだけど




…記憶が残ってる。いつもならこういう時記憶がすっかりなくなっているのに

なんでだろ、?


「ここは面会禁止だけど、状態が安定したらいつもの病院に転院できるから」



…うそぉ、助かったのにだれとも会えないの…?



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