2度目の忘れられない恋
と、心底落ち込んでいた。
来太君や祥吾……空さんにも会えない、
病室で一人そう思ってると、
「失礼します」
聞き覚えのある声とともに病室のドアが開いた
「…あ、額田さん…!」
「みおちゃん、本当…本当助かって良かった……
怖かったよね、なかなか見つけてあげられなくてごめん。」
私のそばに来て涙を流す額田さん
「助けていただいて、ありがとうございました。
なんか、不思議と落ち着いてるんです
記憶も消えてないし…いつかこうなるかもなって頭の片隅で思っていた気がします」
子供ながら、お父さんの言いなりで大人になって結婚するんだろうなって思ってた時も、昔はあった
だから、
しんどかったし、苦しかったし辛かったけど
あんまり驚かなかったな
「そうか…いやそれでも君を守らなくちゃいけなかったんだ。警察官として、人間としてもっと意識していれば……」
「もうやめてください、謝らないでください」
今にも罪悪感に押しつぶされそうな額田さんの話を止める
誘拐される前に、何度か相談や近況を報告していて
それなのに止められなかった…という気持ち、なのかな?
「私はこうやって助かったんです。額田さんたちのおかげで!
今回の事件、悪いのは私のお父さんだけ。捕まえてくれて、私を見つけてくれて
とっても感謝してるんです!当たり前のことって思うかもしれないけど、
もう謝らないでください」