2度目の忘れられない恋
「大好きですよ」
「…」
え?聞こえてない…訳ないね。
明らかに耳が赤くなっているのがわかる
照れても表情に出さないと思われがちな空さんだけど
耳と首がすぐに赤くなるのが可愛い。笑
「…ん」
返ってきたのは、大好きという言葉への返事ではなく「ん」という文字と
ハンドルを離した左手
「飲み物ですか?」
ドリンクホルダーのコーヒーのキャップを開けようとすると
その手を捕まえられ、しっかりとつなぎ直される
「え、」
またまた、どんどん赤くなっていく耳。
自分でしたくせに、さらに照れている見たい…笑
「やっぱり、空さんのこと好きです」
次も返事はないだろうと、少し笑いながら呟いた
信号で止まった車の窓から綺麗な外を眺めていると
「…っ、」
グイッと繋いでいた右手が引っ張られたと思えば、触れるだけのキスが返ってきた
「俺は愛してるよ」
そして、まだ顔を赤くしながらそんな艶のある言葉が降ってきた