2度目の忘れられない恋
「…っ、3個目のお願い。
みお…笑って?
大好きな…俺の大好きなみおの笑顔
最後まで、俺にみせて…?」
そんなこと、
「…そんなこと言われたら、
私泣いちゃうよ…」
どんどんと視界が歪んで涙が溢れ出した
「泣き虫っ。ほら、泣き止め」
私をぎゅっと抱きしめて、子供をあやすように頭を撫でてくれる
「…秀。」
「ん?」
「今の約束、守るって言ったら、
もっと長く生きてくれる…?」
「何それっ。
…うん、頑張るよ。そのかわりちゃんと守れよ〜?」
「…うん、頑張る。」
私もワガママ言いたかった。少しでも秀と一緒にいられる時間が欲しかった。
ただそれだけ。
「秀」
「なに?」
「いつも一緒にいてくれて、助けてくれて、好きでいてくれてありがとう。
優しくて、かっこよくて、ステキなあなたが大好きです。
本当に、ありがとう。」
言いたかったことを言い終えた途端、私の感情の糸が切れて、大量の涙が溢れた
「本当泣き虫だな〜。
…ありがとう。みおに、出会えて本当に良かった。
愛してるよ」
その1週間後、家族と私に見守られながら
秀は息を引き取った