2度目の忘れられない恋
「みおさん、お好み焼き好がきなんだね」
「はい、大好きです!」
三影さんのオススメのお好み焼き屋さんに連れてきてもらった
「外食とかしたりするの?」
「…1年くらい前まではよくしてましたよ」
「1年前?」
「1年前に、彼氏が癌で死んじゃったんですよ。元気だった頃は色んなところに連れていってもらってて…
…あ、ごめんなさい!暗い話して、食べましょ!」
だめだめ、三影さんの前だといろんなこと喋ってしまいそう…
「…ごめんね、悲しいこと思い出させて、」
「謝らないで下さい…!全然大丈夫ですから!
…あ、」
話の途中で、電話がかかってきた
“清水来太”
ブチッ。
切ってやった。
今三影さんと話してる途中だったの!
「…切っちゃって良かったの??」
「はい!多分大したことない電話なので」
あーもう。
…またかけてきた。
「出ていいよ?」
「…すいません、すぐ終わらせます」
後ろを向いて電話に出た
「…もしもし」
「おい何で切ったんだよ!」
「今お好み焼き食べてるの。話の途中だったから切っちゃった〜」
「切っちゃった〜ってそんな可愛く言われたらさぁ…まぁいいよ」
あれ、許すんだ。
「で、来太くんなんか用だったの?」
「あぁ、今日夜みおの家寄るからって言おうと思って」
「はいはい分かったよ。わざわざ電話しなくても良かったのに」
「声聞こうと思ったんだよ悪いか!」
「あーもー分かったからじゃあね!」