2度目の忘れられない恋
もう一方的に切ってやった
「すいません、電話長くて…」
「全然いいよ!
それより、来太くんって…あの清水来太くん?」
「あ…そうです。『アイハル』のメンバーの」
あれだけ喋ってたら聞こえちゃうよね
「知り合いなの?」
「え?あ、来太くんは私のお兄ちゃんですよ!」
「…」
あれ、、三影さん固まっちゃった、
そりゃそうか。
私と来太くんが兄弟だってことは知られてないからね。
「兄弟といっても、血は繋がってないんですけど。」
「血が繋がってない…?」
「私、小さい頃に親が2人ともいなくなっちゃって。
従兄弟の来太くん家に引き取られたんです」
「…そうだったんだね」
三影さんはなんて言おうか言葉を探しているんだろうな。
「あ、でも全然悲しいことじゃないですよ?
私にとったら親が嫌な思い出ですし、
今は凄い楽しいですよ」
これは本当のこと。来太くんの家で暮らせていなかったら、今の私はなかっただろう
「そんなことがあったなんて全然知らなかった…
ごめんね。また話させてしまって」
申し訳なさそうにそう言われる
「そんなっ、気にしないでください!
この間は三影さんが辛いこと話してくださったので…私が勝手に言いたくなっちゃっただけですよ?笑」