2度目の忘れられない恋


「みおさん!!」

車の明かりに目を向けると、三影さんが走ってきてくれた

「…三影さん、」

「取り敢えず車乗って、病院…行った方がいいか、」

「…いやっ、家で大丈夫です、」

そう言うと私を抱きかかえて車に乗せ、家まで連れて行ってくれた

「家入っても大丈夫?」

「はい、」

家に着いたことに安心したのか、一気に力が抜けてしまう

「…おっと、大丈夫?風邪かな、」

「熱は、ないと思うんですけど…
朝からめまいが酷くて…すみませんご迷惑を、」

よろけた私の肩を抱きとめてくれる

「全然迷惑だなんて思ってないから。
それに今はそんな事より、自分の体の事心配して?」

「はい…」

「あと自分じゃわかんないかもだけど
熱、あるんじゃない?」

熱なんて…


< 55 / 191 >

この作品をシェア

pagetop