2度目の忘れられない恋


「…送って行ってあげるよ、とか言っちゃダメですよ。」

…ばれたか。
まさに同じこと言おうとしてたのに。

「なんでダメなの?」

「だって、流石に色々してもらいすぎと言うか…」

まぁ、俺がみおさんの立場だったらおんなじこと思うかも。

でもこれは単に、俺が一緒にいる時間を引き延ばそうとしているだけ。

「…そろそろ罪悪感が、」

俺にしてもらってばっかりと思ってるのか、
…それなら、

「じゃあさ、病院まで送る代わりに、
元気になったら今度俺の家にご飯作りに来て?
それでおあいこにしよ?」

俺にとってみおさんの料理は忘れられない味
彼女の頭を撫でて説得する

「…そんな事で、いいんですか?」

「うん!だから、遠慮せずに甘えてよ」

小さな声でお礼をしてくれて、そのまま眠りについた


空side終

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