2度目の忘れられない恋
「ありがとう」
リビングに通して、頂いたケーキとお茶を出した
「いつもケーキありがとうございますっ
今日はどうされたんですか?」
「今日は、退院祝い。もう少し早くきたかったんだけど…撮影が押して遅くなったんだ」
なっ…仕事終わりにわざわざよってくださったんだ……
「元気になった?」
「はい!もうすっかり」
最近はたくさん会っていたのに、2日会っていないだけで久しぶりに感じる
あ、そうだ!
「あの空さん…!」
「ん?」
「…この間、番組で歌われてたあの曲を聴いて、一つ思い出したんです!
空さんの家に行ったことを。」
曲が流れてきた瞬間、ふつふつとあの時の映像が蘇ってきたんだ
「…記憶、戻ったの?!」
「あ、いえ…、
何か楽器を教えてもらいに空さんの家に行って、あの歌を聞いたような気がして…
そんな日、ありましたか?」
「うん、前に俺の家でドラムをしたんだ
あの曲は別の日に家に来て聞いたやつだと思うよ!
凄い、ちょっとずつ思い出せてるんだね」