君の笑顔は、俺が絶対守るから。
*
昼休み、職員室に用事があって向かっている途中、廊下でばったり一ノ瀬くんと出くわした。
学校だし、誰かに見られるといけないし、特に用事もなかったから、そのまま素通りしようとしたのに、すれ違う時腕をつかまれてドキッとした。
「な、何?」
「どこ行くんだよ」
「どこって、職員室だけど……」
「いまはやめとけ」
なんだか焦っているような声に聞こえたけど、気のせいかな。
「どうして?」
「あー……この先で、男子がケンカしてたから」
「ケンカ? それなら止めないと」
「いや。それより職員室に行くなら、階段降りて少し遠回りして行けばいい」
やっぱりなんか、焦ってる?
おかしいなと思っていると、廊下の向こうから歩いてくる男女が見えた。
高橋くんと、あの三年のマネージャーさんだった。
お互いほんのり頬を染めて、幸せいっぱいな笑顔で隣を歩いている。
昼休み、職員室に用事があって向かっている途中、廊下でばったり一ノ瀬くんと出くわした。
学校だし、誰かに見られるといけないし、特に用事もなかったから、そのまま素通りしようとしたのに、すれ違う時腕をつかまれてドキッとした。
「な、何?」
「どこ行くんだよ」
「どこって、職員室だけど……」
「いまはやめとけ」
なんだか焦っているような声に聞こえたけど、気のせいかな。
「どうして?」
「あー……この先で、男子がケンカしてたから」
「ケンカ? それなら止めないと」
「いや。それより職員室に行くなら、階段降りて少し遠回りして行けばいい」
やっぱりなんか、焦ってる?
おかしいなと思っていると、廊下の向こうから歩いてくる男女が見えた。
高橋くんと、あの三年のマネージャーさんだった。
お互いほんのり頬を染めて、幸せいっぱいな笑顔で隣を歩いている。