君の笑顔は、俺が絶対守るから。
いつもの感じの悪さはみじんもない、真摯な声だった。
うん、知ってる。
信じてる。
一ノ瀬くんは絶対に、私を守ってくれるって。
この腕の中は、世界で一番安心できる場所なんだって、私はとっくに知ってるよ。
「ありがとう、一ノ瀬くん……」
ありがとう。大好き。
あなたのことが、本当に好き。
仕方ないよね。
こんなに優しくて、かっこよくて、頼りがいのある、信頼できる人なんだもん。
好きになることを許してね。
一ノ瀬くんの体温と、呼吸の音を聞きながら、私はいつしか眠りに落ちていた。
恐怖は少しも感じず、幸せな夢を見られた気がした。