君の笑顔は、俺が絶対守るから。
ひどい。
私が男の人が苦手って知っているはずなのに。
男なんて学校だけじゃなく家でもきっと、うるさいし汚いし乱暴に決まってる。
電車で痴漢に遭ったし、帰り道にあとをつけられているように感じて気味の悪い思いをしたこともある。
まあ振り返っても誰もいなかったから、気のせいだったんだけど。
とにかく男にいい思い出なんてないし、一緒に暮らすなんてムリ!
絶っっっ対にムリ!
私がそう言うと、お母さんは「だからじゃなあい」と頬をふくらませた。
「年頃の娘をひとりにするなんて危ないから、京子ちゃんに預かってもらえるようお願いしたのよ」
「でも私――」
「京子ちゃんの子が、おかしなことするはずないでしょ? それにまだ小学生だし。女の子よりは元気いっぱいかもしれないけど、京子ちゃんがしっかり屋さんだから大丈夫よ。ちゃんとマナーの守れる子だと思うわ」