君の笑顔は、俺が絶対守るから。

教室に先に来ていた小鳥とミーナに、ようやく本当のことを話せる日が来た。

ということで、私は早速この１ヶ月、ふたりに秘密にしていたことをすべて話した。


「ウソでしょアズにゃん!?　アズにゃんが同級生の男子と同居してたなんて……！」

「しかも、隣りのクラスの一ノ瀬くんとだなんて……。世間って狭いんだね」

「それで……その。一ノ瀬くんのことを、好きになっちゃったわけだ？」


真剣な顔をしたふたりに詰め寄られ、私は緊張しながらこくりとうなずいた。


「ごめんね、ふたりとも。いままで黙ってて……」

「それは気にしなくてもいいよ、梓」

「そうだよ！　事情が事情だし、アズにゃんはそういう約束を一ノ瀬くんとしてたわけでしょ？」

「うん。でもふたりに嘘ついてるみたいで、ずっと心苦しかったから」


私がそう言うと、ふたりは感じ入ったような顔をした。