君の笑顔は、俺が絶対守るから。
*
ちょっとひとりになりたくて、小鳥とミーナに告げ教室を出た。
廊下を歩くとどの教室からも、お弁当の匂いが漂ってくる。
購買に向かうため階段を降りながら、昨日のことを思い出した。
高橋くんに、今度一緒しようって言ってもらえたこと、ちょっと嬉しかったなあ。
その“今度”はいつ訪れるだろう。
ぜひ機会があったらいいんだけどなあと思った時、背中にドンと強い衝撃があってよろめいた。
あれ、デジャヴ?
昨日も同じようなことがなかったっけ?
前のめりで倒れていく私の手から、財布がこぼれ落ちる。
その瞬間、財布を掴む大きな手が現れて、同時に腕を強い力で引かれた。
「おい、ぶつかったぞ。気をつけろ」
平坦な低い声に、ギクリとする。
まさか、この声って……。
ちょっとひとりになりたくて、小鳥とミーナに告げ教室を出た。
廊下を歩くとどの教室からも、お弁当の匂いが漂ってくる。
購買に向かうため階段を降りながら、昨日のことを思い出した。
高橋くんに、今度一緒しようって言ってもらえたこと、ちょっと嬉しかったなあ。
その“今度”はいつ訪れるだろう。
ぜひ機会があったらいいんだけどなあと思った時、背中にドンと強い衝撃があってよろめいた。
あれ、デジャヴ?
昨日も同じようなことがなかったっけ?
前のめりで倒れていく私の手から、財布がこぼれ落ちる。
その瞬間、財布を掴む大きな手が現れて、同時に腕を強い力で引かれた。
「おい、ぶつかったぞ。気をつけろ」
平坦な低い声に、ギクリとする。
まさか、この声って……。