君の笑顔は、俺が絶対守るから。
しっかり者だけどちょっと変わっている子で、ミーナと真ん中の部分を長音符にして呼ばなければ怒る彼女は、小鳥のことは普通に呼ぶのに、私のことをおかしなあだ名で呼ぶからまいる。
「男子に同情なんてする必要ないもんね。ことあるごとに小鳥にちょっかい出して、からかったり強引に迫ってきたり、ろくなことしないんだから」
「あー、はいはい。アズにゃんは小鳥姫のナイトだもんねぇ」
「ちょっとミーナ、ばかにしてる?」
「してないしてない。小鳥も苦労するなーって同情してるだけ」
「ミーナ!」
私が怒ると、ミーナはべっと舌を出して笑う。
まったく悪びれない彼女だから、私もそれ以上怒れず、それでも不満で唇を尖らせた。
「ミーナ。梓は心から私を心配してくれてるの。からかわないであげて」
「小鳥……! 私の味方は小鳥だけだよ! 大好き!」
「私も梓が大好きだよ」
「はー、まったく。小鳥はアズにゃんに甘いんだから」