君の笑顔は、俺が絶対守るから。
ニコニコ笑う春陽くんの小さな頭を、ついつい撫でまわしてしまう。
もう、何この可愛い生き物。
小鳥以外の誰かにこんな気持ちになるなんて、想像もしていなかった。
「可愛い息子さんねぇ。私ももうひとりほしくなっちゃった」
「春奈ちゃんならもうひとりイケるんじゃない? でも息子なんて、そんなにいいもんじゃないわよ。うるさいし、汚いし、大きくなると冷たいし」
「お母さん! 梓おねえちゃんの前で変なこと言わないでよ!」
「ほらね?」
「もう! やめてってば~っ」
顔を真っ赤にしてプリプリ怒る様子もまた天使な春陽くん。
私は顔が溶けるんじゃないかというくらい、デレデレだ。
男の子をこんなに可愛いと思ったことなんていままでなかったよ。
「良かったわねぇ、梓ちゃん! こんなに可愛い男の子となら、上手くやっていけるんじゃなあい?」