君の笑顔は、俺が絶対守るから。
「お……お世話になります~っ」
「やったー!」
パッと笑顔になり飛びついてきた春陽くんをしっかりと抱きしめ、心の中で泣いた。
おそるおそる一ノ瀬くんをうかがえば、不機嫌そうな顔でため息をついている。
ごめんなさい、一ノ瀬くん。
でもあなたの弟さんが可愛すぎるのがいけないんです。
だって、だって!
こんなに天使なんだもん……!
「梓おねえちゃん、よろしくね! いっぱい一緒に遊ぼうね!」
「こちらこそ……よろしく、春陽くん。仲良くしてね」
「よろしく、梓ちゃん。自分の家だと思って過ごしてね」
「あ、ありがとうございます。ご迷惑おかけしますが、よろしくお願いします」
春陽くんと京子さんに歓迎されながら、ちらりと一ノ瀬くんを見る。
彼はひとつため息をつき、難しい顔をしたまま「よろしく」と言ってくれた。