くっつき虫

「じゃあ~…

試合開始しますか、お嬢さん?」



いつもの陸からは想像できない言葉。
陸の顔をじっと見ると、
そんなに見るなよ、照れるだろ、とまた顔を火照らせた。



「え、でもご飯…」

せっかく陸が好きなお鍋にしたんだから、
温かいうちに食べて欲しいっ!!


「でも、じゃねーだろ?美波だって
やる気満々だったくせに」

そう言っていたずらっぽく笑った。



その笑顔には、まだあどけなさが残ってるね。



「……て!!!!」


そんなことを考えてたら
さっき脱ぎかけのエプロンは
もう脱がされてしまっていて、
下着に手をかけていた。


「ばか陸~っ!!!!」



とか言いながらも結局あたしは、
陸のペースに飲まれて一緒になりました。


君には勝てません、トホホ。


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