くっつき虫

しばらく戸惑っていると、
陸はあたしの背中から離れて、
右手を強く握る。


「陸どうしたの?ねぇ…」


陸の返事はなくて、
握った手をゆるめないまま
ベッドのほうにあたしを
連れていく。




何で何も言わないの?

どうしたの?
何か話してよ!
もおっ………




「りーくっ!!!!!」



そう陸の耳元で叫んだあたし。
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