ハニーレモンの太陽。
いつも通りの電車に乗り込むと、
いつも通り通勤するサラリーマンやスーツケースを持った外国人や日本人で賑わっていた。
その中で1人…見慣れない人が。
今は7:35。
普通の学生の登校時間にしては少し早め。
だから、同じ高校の人はいつもいなかった。
だけど…その男子は、奥の扉に近い席の背もたれに身をゆだねて、じっと扉の外を見てズボンのポケットに手を突っ込んでいた。
(同じ高校の制服……珍しい)
綺麗な栗色の髪。私と同じ。
スラリと伸びた手足。指が見えないのが少しもったいない。
肩紐が垂れたスクールバッグが、彼の雰囲気をより輝かせていた。
(…いけない。何見てるの私)
慌てて我にかえり、いつもの場所─乗り込んですぐの背もたれの所─に立った。
いつも通り通勤するサラリーマンやスーツケースを持った外国人や日本人で賑わっていた。
その中で1人…見慣れない人が。
今は7:35。
普通の学生の登校時間にしては少し早め。
だから、同じ高校の人はいつもいなかった。
だけど…その男子は、奥の扉に近い席の背もたれに身をゆだねて、じっと扉の外を見てズボンのポケットに手を突っ込んでいた。
(同じ高校の制服……珍しい)
綺麗な栗色の髪。私と同じ。
スラリと伸びた手足。指が見えないのが少しもったいない。
肩紐が垂れたスクールバッグが、彼の雰囲気をより輝かせていた。
(…いけない。何見てるの私)
慌てて我にかえり、いつもの場所─乗り込んですぐの背もたれの所─に立った。