ハニーレモンの太陽。
「じゃあ蒼井は桧山の…あ、桧山〜手上げて」

「え、あ、はい」

「あいつの横な」

「はい」




クラスメイトの視線を一身に浴びて、

美しいフォルムを保ったまま歩いてくる。



私はその姿を、目で追わずにはいられなかった。



「よろしく、ひやま…さん?」

「よ、よろしくお願いします…」

「じゃ、1時間目の準備しとけよー」




先生の一声で、我先にと群がってくるクラスメイト。
その中に混ざることも出来ず、私は先に1人移動教室の準備をして席を立った。
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