ハニーレモンの太陽。
放課後。
今日は移動教室ばかりで、蒼井くんのことを考える余裕なんて1ミリもなかった。
どうしよう…と困っているうちに、帰りの挨拶は済まされ、みんなが動き出す。
すると突然、
「なー転校生!」
「?」
「ちょっと話そうぜ!」
「おー、いいよ!」
クラスの女子が「取られたー」と嘆いてるのを横目に、柘植くんは誇らしそうに笑った。
私は帰ろう…と鞄を手に取ろうとすると、
「君は帰るの?」
「え?」
「いや、ごめん」
「…ううん…」
「美桜も話すよね?」
「一人で帰るなんてそっけないぞー!」
「…私も、いいの?」
「もちろん。話したいな」
"話したい"……なんて、初めて言われた。
「うん…うんっ!私も!」
今日は移動教室ばかりで、蒼井くんのことを考える余裕なんて1ミリもなかった。
どうしよう…と困っているうちに、帰りの挨拶は済まされ、みんなが動き出す。
すると突然、
「なー転校生!」
「?」
「ちょっと話そうぜ!」
「おー、いいよ!」
クラスの女子が「取られたー」と嘆いてるのを横目に、柘植くんは誇らしそうに笑った。
私は帰ろう…と鞄を手に取ろうとすると、
「君は帰るの?」
「え?」
「いや、ごめん」
「…ううん…」
「美桜も話すよね?」
「一人で帰るなんてそっけないぞー!」
「…私も、いいの?」
「もちろん。話したいな」
"話したい"……なんて、初めて言われた。
「うん…うんっ!私も!」