赤黒マフィアの色恋模様
「???」

「難しかったのですか、脳筋」

のーきんの意味がわからないが、頷いた。〈吸血鬼〉はいないということだけは確かということだけが分かっただけだった。

「〈吸血鬼〉は実際にいて、力を2種類持っている……。とだけ分かればいいとは思うけれど」

「そうなの!?わかりやすい!ありがと、華澄ちゃん」

華澄ちゃんに近づき、手を握り、ブンブンと上下に降る。

「そんなに顔近づけないで……」

「あ、ごめんね」

顔が近かったらしい。他の人にも、距離感で色々言われるから、きちんと、距離感の勉強をしなくちゃ、いけないな。紫亜様に聞いてみよ。

「私なら、問題ないけど!他の人にやらないでよね!?特に〈吸血鬼〉に!」

あ、やっぱり言われてしまった。
あたしは1歩下がる。
あれ?どうして?

「〈吸血鬼〉に血を吸われたら、不味いんですか?」

「〈吸血鬼〉の力の発揮が血を吸うこと、なの。血を武器にするには誰かしらの血が出ていること、だけれど。だから強化されるってこと」

「ひゃー、それは、怖い」

「でしょう?だから、気をつけなさい。紅い瞳を。」
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