赤黒マフィアの色恋模様
紅い。血の色としか言えなかった。
どれだけ人を殺したのだろうというくらい、紅い。
死体などはないけれど。
動こうか、と思っても言うことを聞かない体に苛立つ。
苛立ちながらも、ふと、夢ではないかという可能性が浮上した。
夢ならいっか、という考えと夢でも寝ているのか、という呆れが頭の中で浮上した。
すると、目の前には、黒髪をショートカットにし、燕尾服を身にまとった男性が立っていた。
彼には色があまりないのだが、2つだけ、真っ赤のルビーが輝いていた。周りの紅よりも心が奪われる、美しい、紅だ。
どれだけ人を殺したのだろうというくらい、紅い。
死体などはないけれど。
動こうか、と思っても言うことを聞かない体に苛立つ。
苛立ちながらも、ふと、夢ではないかという可能性が浮上した。
夢ならいっか、という考えと夢でも寝ているのか、という呆れが頭の中で浮上した。
すると、目の前には、黒髪をショートカットにし、燕尾服を身にまとった男性が立っていた。
彼には色があまりないのだが、2つだけ、真っ赤のルビーが輝いていた。周りの紅よりも心が奪われる、美しい、紅だ。