「Last note」〜特性を持つ者へ〜４

「何で喧嘩になったの？」

「"俺との未来を信じられないのか？"って。
でもね、喧嘩して本音で語り合って分かったの。
"信じる"事が鍵なんだなぁって。」

恋人であっても他人同士。
それは当たり前の事で、そんな他人同士が上手くいくにはやっぱりまずは信頼関係だと。

「そうね…私、遥斗に成長して欲しかったの。
警察の仕事も頑張ってるし、"特性"を生かす環境につけたのが本当に嬉しい。それに…」

ゆめちゃんはそんなレナさんの口元に指を当てた。

「私ぢゃなくて、青山くんに言ってあげなよ。
その方がきっと、喜ぶし仲直りできるよ。」

「そうね、今夜仲直り出来るよう頑張るわ。」