「Last note」〜特性を持つ者へ〜4
一向に謎の解明が進まない。
俺は紅茶を飲みながら考えようとするが、
どうもこの手の謎は苦手だ。

「…あそこの男性客、EDのようだ。
息抜き治療でもしてやろうかな…。」

櫂は、何となく目に入ったお客さんを"診る"。
他人の下の事情をサラッと見抜き、
現実逃避を始めてしまった。

「おいおい、どこ"診て"るんだ…。」
「さつきさんがまた怒るよー。」

俺と廣瀬の息の合ったツッコミに、
ゆめちゃんがクスッと笑った。
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