「Last note」〜特性を持つ者へ〜4
「青山くん、落ち着いて。
深呼吸して、しっかりして?」

手に意識を集中して、震えを無理矢理治める。
俺はゆめちゃんの言う通りにした。

「行かないと…。」

俺はテーブルに食事代を置き、立ち上がると
ゆめちゃんは言った。

「私がレナさんとバイバイしたのは12時45分。
電車の時間あったから覚えてる。
レナさん、青山くんと仲直りしたがってたの。
必ず見つけ出してあげて!」

「ありがとう。何か分かったら連絡する。」

謎解きは後回しだ。
俺は急いで店から出て、
レナさんの職場へとバイクを走らせた。

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