「Last note」〜特性を持つ者へ〜4
「顔を見られたくなかったんだろうな。
犯人は俺の特性の事を知ってたんだ。
尚且つ身辺調査もした上での計画的誘拐…。」
テーブルの上には既にCSSの電話機と、
逆探知装置を設置して準備万端だ。
「彼女が誘拐された目的は、おやつの時間。
つまり15時に来る電話で分かるかもしれないな。」
難波さんはずっと俺の背中をさすってくれていた。
「…暗号とか謎謎好きそうですね。
プロファイリングしてみます。」
矢崎さんがパソコンを弄り始めた。
彼女も昔、誘拐された身だ。
俺の彼女が被害にあった事で気合いが入ってるように見える。