「Last note」〜特性を持つ者へ〜4
「ゆめちゃん、任してもいいかな?
俺達はそろそろ行ってくるよ。」

「うん、任せて!必ず謎解きを進展させるから!」

ガッツポーズを見せてくれると、
手を振って俺は見送られた。

「青山くん、行こっか。」

「うん。……って、誰!?」

ドアの前に立っていた矢崎さんを見ると、
トレードマークのポニーテールを下ろして
きちんとメイクをし、紺色のコートを着ていた。

「ん?あー、いつもスッピンにポニーテールで見慣れてるもんね!ビックリした?」

つくづく女性のメイクは怖いと思った俺だった。

「青山くんも黒髪メガネ、似合ってるよ!
"healer"の櫂くんを参考にしたね?」

「ありがと。さて、
キャラ設定でも決めながら向かおう。」

外へ出ると、事務所の窓から
待機メンバーとなった烏丸と難波さんが
俺達を見下ろしていた。
< 46 / 100 >

この作品をシェア

pagetop