「Last note」〜特性を持つ者へ〜4
やがて店内は満員になり、お酒で顔を真っ赤にしたお客さん達の和気あいあいとした空気で満たされた。
時刻、21時半。
誘拐犯が告げた犯行予告22時の30分前だ。
黒服の仕事につけて良かった。
ある程度店内を見回しても怪しまれないし、キャスト達の話の内容も聞こえる。
時間は刻刻と迫る中、"サキュバス"の特性保持者がまだ誰か分からないままだった。
黒田代表が少し怪しいが、
彼は相変わらずマイペースに仕事しているようで、特に動き出しそうな様子がない。
ふと、円香が立ち上がり俺に小声で話しかけた。
「15分休憩貰うから、裏口で待ってる。」
「分かった。」
円香は控え室の裏口から。
俺は男性控え室の裏口から出て、店の外に出た。
時刻、21時半。
誘拐犯が告げた犯行予告22時の30分前だ。
黒服の仕事につけて良かった。
ある程度店内を見回しても怪しまれないし、キャスト達の話の内容も聞こえる。
時間は刻刻と迫る中、"サキュバス"の特性保持者がまだ誰か分からないままだった。
黒田代表が少し怪しいが、
彼は相変わらずマイペースに仕事しているようで、特に動き出しそうな様子がない。
ふと、円香が立ち上がり俺に小声で話しかけた。
「15分休憩貰うから、裏口で待ってる。」
「分かった。」
円香は控え室の裏口から。
俺は男性控え室の裏口から出て、店の外に出た。