「Last note」〜特性を持つ者へ〜4
難波さんに朝の喧嘩の事を話していると、
矢崎さんが興味津々な様子でソファに座る俺の隣で黙って聞いている。
「青山、お前は昨日、結婚指輪を見てただろ?
そっからの目撃でショックが大きかったんだ。」
そう、俺は数ヶ月前からレナさんにプロポーズする事を考えていた。
年上である彼女は適齢期でもあるし、何より俺が彼女を幸せにしたいから。
そんな風に思い始めてから、彼女を喜ばせる為のプロポーズを何度妄想しただろう。
だが結局、あの光景の目撃のせいで俺の心はすっかり傷ついていた…。
怒りなんて、二次感情だ。
その奥にある本当の気持ちは、"悲しい"気持ちから来ている事を俺も自覚はしていた。
矢崎さんが興味津々な様子でソファに座る俺の隣で黙って聞いている。
「青山、お前は昨日、結婚指輪を見てただろ?
そっからの目撃でショックが大きかったんだ。」
そう、俺は数ヶ月前からレナさんにプロポーズする事を考えていた。
年上である彼女は適齢期でもあるし、何より俺が彼女を幸せにしたいから。
そんな風に思い始めてから、彼女を喜ばせる為のプロポーズを何度妄想しただろう。
だが結局、あの光景の目撃のせいで俺の心はすっかり傷ついていた…。
怒りなんて、二次感情だ。
その奥にある本当の気持ちは、"悲しい"気持ちから来ている事を俺も自覚はしていた。