「Last note」〜特性を持つ者へ〜4
全ての疑問が解決した瞬間、
ストンと腑に落ちて……喜びに変わる。

俺にとって、この三日間の出来事は

この時の為の後押しだ…。


「レナさん……俺と結婚してください。」

あの日買いそびれた結婚指輪の代わりに、ちょっとキザだけどその場でひざまずいてレナさんの手を握った。

「遥斗…っ!!…うん、お願いします。」

キザさに恥ずかしがった俺の赤い顔を見て、レナさんは笑顔で綺麗な涙を零した。

「順番が変わってしまったけど、許して?
またきちんと指輪も渡すから…。」

「楽しみにしてるわ。」

心からの笑顔で俺達はまた、
優しくキスをした。

「さぁ、美人の花嫁さん。
いなかった分抱きしめさせてねっ!」

そう言って俺は、はしゃぎ始めたレナさんをお姫様抱っこで部屋のソファに連れて行った。

今はただ…新しく生まれた生命の誕生の幸せにレナさんと共に喜び合おう…。

そしてこれからも、愛を紡いでいこう…。

例え、近い未来にどんな試練が
訪れようとも……。



ー[完]ー続く
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