僕は君に永遠の夢を見る
「ねぇ。何してるの?」

…後ろから声が聞こえた。

思わず声の方を見るとそこには、ーーー見慣れない男子生徒が立っていた。

学校指定の制服を少し着崩した茶髪の青年。

それが、彼の容姿。

「ねぇ。何してるの?」

茶髪の青年はもう一度同じ言葉繰り返した。

周りには私たち以外は誰もいない。

それに、その視線はどう考えても私を見ている。

これは、私に聞いている…?

「あっ…。えと、その…」

ここから飛び降りようとしていました。

なんて、素直に言えるはずがない。

だけど、それならなんて言えばいいのだろうか。

この状況を他に説明する言葉なんて、ない。

「もしかして…自殺?」

私が中々答えられずにいると、茶髪の青年が私に聞いてきた。

コクリ

答える代わりに、1度だけ頷いてみせる。

「ふーん…そっか」

茶髪の青年はあまり興味がないような反応をした。





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