オレ様御曹司 と 極上KISS
「しのり?」

それは、高校の時からずっと親友だ(と思っていた)ったしのりだった。

「ごめん!なお!言い出せなくて・・・!
なおの相談に乗ってるうちに恭介さんを好きになって・・・。」

「・・・・・。」

「今じゃかけがえのない人に・・・」

は? 茶番?

わたしピエロ?

笑わせる・・・。

「いや、先に好きになってしまったのは俺だから・・・俺のほうが悪いんだ・・・」

「ちがうわ。わたしよ・・・。」

お互いの顔を見つめあってこんなことよくわたしの前でやってる。
このバカップル!


わたしは思わず、立ち上がると、目の前にあったカクテルを二人の顔にぶっかけた。


「一生やってろ!バカップル!」

そして立ち上がるとそのままその店を飛び出した。


なにあれ?
バッカみたい!!


知らぬはカノジョばかりなり・・・ってよく言ったもんだわ・・・。

自分のバカさに、涙もでない。
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