音楽と私

うそでしょ。
会いたくないのに、なんで、なんで………これじゃあ、
家を出た意味がない。

「おーい響〜久しぶり〜」

「響〜倒れたって聞いたけど大丈夫？」

「……お、お兄様……お、お姉様。お久し……ぶりです。だ、大丈夫です。ご心配お掛けして申し訳ありません。」

そこに居たのは、兄の奏多と姉の音羽だった。
なんで、ここに……

「ｱｯｰ!音羽さん、奏多さんお久しぶりです。来ていたのですね。」

元気よく登場する心愛。

「久しぶり〜心愛ちゃん。」

姉の音羽は笑顔で答える。

「お久しぶりです。奏多様、音羽様。」

紳士のように来るのは隼人だ。

「隼人久しぶりだな。心愛も。」

と、答えるのは兄の奏多だ。

なんで、心愛と隼人がお兄様とお姉様と知り合いなんですか。
どういうことですか。

それにしても、久しぶりに会いました。
心愛と隼人に。
元気そうでなによりです。

「ｱｯ!心愛いたんだ。気づかなかったよ〜。」

と、私にぶつかりながら心愛は言いました。

「心愛ちゃんもいたんですね、全く気づきもしませんでした。」

隼人も同じです。

「ちょっと、心愛ちゃん、隼人くん友達の響に失礼でょ？」

「ｴｯ!友達ですか？音羽さん、私は1度も響を友達だと思ったことはないですよ。」

「僕も心愛ちゃんと同じです。音羽様。響ちゃんのこと友達だと思ったことありません。」

「うそ………」

突然の言葉に驚きました。
そして、倒れました。

『だから、アイツらを信じるなっていっただろ。響。オレがかわってやるから、少し休みな』

『はい。響(きょう)』