音楽と私
「心愛……まだ出来るはずだ。君の音はそんなんじゃないだろ。自分の音(思い)から逃げるな!」

「(この人はなんで、こんなに”強い”んなんだ。凄いんだ。響もあの人も、隼人も私は逃げてばっかなのに。あの人はなんで、そんなに私の事を知って見てくれるんだ。)」

心愛……逃げてるな。自分の音に思いから。負けるな。響も今頑張っているんだから。

「心愛、逃げるな!自分の音から思いから。君の音はそんなんじゃないはずだ。今は、誰かの為に弾くんじゃない、自分の為に弾くんだ。」

「自分の……為に」

人は皆自分の為だと強くなれるんだ。

「そうだ。自分の為にだ。」

「自分の為に」

おっ!心愛の音と良くなった。迷いを断ち切ったな。
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