音楽と私
〜私、心愛and隼人〜

目を覚ました私。2人もキョウの事を心配していたんですね。

「それは、大丈夫ですよ。隼人、心愛。」

「響!目、覚ましたんだ。良かったよ〜良かったよ〜」

心愛が私に抱きついてきました。少し、苦しいです(笑)

「響ちゃん。良かったよ。目を覚ましてくれて。」

隼人は優しく私の頭を撫でてくれます。和みます。

「あの時、”友達じゃない”って言ってごめんなさい。あの時、私はどうかしていたよ。」

「僕も、ごめんなさい。」

「もう、大丈夫です。だって、あれはうそだって知っています。さっき、演奏していた時、2人の思いが伝わって来ましたから。」

これは、本当ですよ。音楽は1番人が嘘をつけないものなんですから。

「響……」

「響ちゃん。」

2人とも涙目になっています。美男美女なんだから台無しです。泣き止んで欲しいです。

「もう、全て知っています。10年前の6歳の時に私達は会って居たんですね。」

「そうです。僕達はさっきまで、10年前の6歳の記憶がありませんでした。それは、」

全部知っています。本当に申し訳ない事を隼人と心愛にはしました。

「知っています。”神崎家”……ですよね?2人とも本当にごめんなさい。」

「大丈夫ですよ響ちゃん。」

心愛も「大丈夫!」と答えてくれました。とても嬉しいです。私は、2人にこんな事をした神崎家を許しません。

「全て終わらせる為にも私は戦います!」

「私も、隼人も手伝わせて。」

「エッ!?ありがとう。お願い、します。また、4人で」

私は今出来る精一杯の笑顔をしました。

「はい。4人……後、1人はキョウですか?」

「はい。4人のメンバーは、私、隼人、心愛、そして、キョウです。」

私は自信満々に答えます。

「けど、キョウは今……」

それは、もちろん大丈夫です。

「大丈夫です。キョウと約束しました。絶対に見つけるって。だから、4人で戦いましょう。」

「「はい!」」

心愛と隼人が答えてくれました。
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