音楽と私
「あの時、私は夢中になって演奏していて、皆が喜んでいました。皆がキラキラ輝いていたんです。その輝きが頂点に達して怪奇現象……みたいなのが起こりました。そして、キョウはケガをしました。その現象をみたあの人達は、私を実験体にしました。」

「実験体………」

「隼人と心愛は、私を助けようとしてくれました。けど、2人は見てはいけないものを見てしまいあの人達は、私達が出会った記憶を音楽を使って、書き換えたんです。2人は事故にあってあの人達が救った……という嘘の記憶に。」

「やっと今、全てが繋がった。響、全てを話してくれてありがとう」
心愛が笑顔で言ってくれます。

「響ちゃんもう、僕達は大丈夫だよ。」

「よく頑張ったな響」

「ウッ……」
私はまた泣きそうになりました。

「泣くなよ」

私は、涙を拭きながら言いました。

「キョウ、隼人、心愛ありがとう。ありがとう。ありがとう」
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