【完】さつきあめ〜2nd〜
「いや…レイさんの連れてってくれるホスト連絡しつこいんだもん…」
「え~~!!楽しいじゃーん!じゃあ涼ちんとこ?」
「ん~…涼って気分でもないんだよね…」
「もぉ~ノリ悪いなぁ~…。
レイ涼ちんのところに行ってこよ~っと。綾乃ちゃんいるかもしれないし!!」
最近のレイのお気に入りはトリガーらしい。勿論涼目当てとかそういうんじゃない。
涼と綾乃が付き合っているのも知ってるし、ただ単純に綾乃たちと会えるのが楽しいらしい。光とも長い付き合いのレイ。綾乃とも付き合いは長いのだ。
じゃあね、とわたしに言ってお店を出て行った後、レイと入れ違いで美月と愛が入ってきた。
「でさ~、明日あのお客さんが奥さんと誕生日とか浮かれててさ~プレゼント買ったとか話聞きたくないっつの!
何か超むかつくから奥さんに気づかれそうなところに名刺いれといたの~!しかもメッセージつけて!
見つかって喧嘩になればいいのに~!」
「止めなよ~…美月はぁ~…。
そんな事して指名のお客さんだから来なくなったらどぉすんのよ~…たく~…」
「いいのいいの。お客さんなんてひとり居なくなったらひとり補充すればいいんだから!
それに幸せそうな奴むかつくんだよね!奥さんと仲良くやってんならキャバクラなんて来るんじゃねぇよ!!
人指名しといて幸せ自慢とかマジで腹立つ!」