【完】さつきあめ〜2nd〜
その後も佐竹の卓についている数10分。
佐竹は笑顔のままで自分はいかに美月が好きか、どれだけ美月に感謝しているか
真っ直ぐな瞳と真っ直ぐな言葉でわたしへ伝えてくれた。
笑顔を作る。でも心は何故か晴れ渡らなかった。その想いが純粋であればあるほど。
何故にこんなに胸が痛いのだろう。
優しい人だと思う。
ヘルプに着いたわたしへも腰が低くて、どこをどう見ても悪いところが見当たらない。
お客さんとしては満点。…彼も自分をお客さんだときちんと認識しているのなら。
どこからどう見てもお金を持っていなさそうな佐竹の足元を見てみたら、使いふるした茶色の革靴が汚れている。
彼の瞳が映す美月は、相変わらず違う卓のお金持ちそうなお客さんと笑っている。
切ない気持ちがこみあげて、どうしようもなかった。
「美月ちゃんは大変な仕事だから、体を壊さないか心配なんだ」
「やっぱり、佐竹さんは優しいんですね…」
その言葉に、少しだけ目を細める。
「…恥ずかしい話、この歳まで女性と付き合った事がなくて…
全然自分に自信がないんだ…」
「そんな事関係ありませんよ…!」
「美月ちゃんもそう言ってくれたよ」
佐竹は笑顔のままで自分はいかに美月が好きか、どれだけ美月に感謝しているか
真っ直ぐな瞳と真っ直ぐな言葉でわたしへ伝えてくれた。
笑顔を作る。でも心は何故か晴れ渡らなかった。その想いが純粋であればあるほど。
何故にこんなに胸が痛いのだろう。
優しい人だと思う。
ヘルプに着いたわたしへも腰が低くて、どこをどう見ても悪いところが見当たらない。
お客さんとしては満点。…彼も自分をお客さんだときちんと認識しているのなら。
どこからどう見てもお金を持っていなさそうな佐竹の足元を見てみたら、使いふるした茶色の革靴が汚れている。
彼の瞳が映す美月は、相変わらず違う卓のお金持ちそうなお客さんと笑っている。
切ない気持ちがこみあげて、どうしようもなかった。
「美月ちゃんは大変な仕事だから、体を壊さないか心配なんだ」
「やっぱり、佐竹さんは優しいんですね…」
その言葉に、少しだけ目を細める。
「…恥ずかしい話、この歳まで女性と付き合った事がなくて…
全然自分に自信がないんだ…」
「そんな事関係ありませんよ…!」
「美月ちゃんもそう言ってくれたよ」