【完】さつきあめ〜2nd〜

「さくらちゃんは今日アフター?」

「そーだよ!!最近体調もいいし、頑張らないとね!!」

「お!やる気だね~!!!
レイも頑張んなきゃなぁ~
まだ新しい世代にナンバー譲りやしないよ!!」

営業終了後、レイと共に更衣室に向かう。

「あたしが双葉を支える!!」

「レイさんがそう言ってくれると心強いな」

レイと話しながら更衣室に向かっていたら、ドアの前で何人かのキャストが固まっていた。
扉に耳を充てて、何かを聞いているようだ。

「お疲れ様で~す!!どぉしたんですかぁ?」

「あ、レイちゃん、さくらちゃんおつかれさま!!
何か中で喧嘩起こってるみたいで」

ひとりのキャストが、楽しそうに言った。
喧嘩、と聞いて嫌な予感がした。

「ほら、美月がさ」

美月と聞いて、嫌な予感は大当たりだ。きっといつか何かもめ事を起こすとは思っていたけれど

「いい加減にしなよ!!」

でも扉の先から聞こえてきたのは、意外な声だった。

「喧嘩してるのって…」

「そう。愛ちゃんとるなちゃんと美月が揉めてるみたいよ」

「え?!」

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