【完】さつきあめ〜2nd〜
しかしながら怒りに火のついた朝日の暴走は止まらない。
そんな朝日を無視して、涼は淡々と部屋の掃除をしていく。…全くどっちが大人で、どっちが子供か分からない。

「さくらは黙ってろ!お前だってトリガーに通って涼にちやほやされて喜んでたじゃねぇか!!」

「はぁ?!喜んでなんかいないっての!すぐに男の店に行ったらすぐ色恋とかいうのいい加減止めてもらえます?!
大体涼と綾乃ちゃんは真剣に付き合ってるんだから、あなたには関係のない事でしょ?」

「クソ涼がーーーー!!!!
てめぇは綾が俺の妹だって分かってるんだろうなぁ?誰の女に手を出してんだ、てめぇは」

「あ、妹だってのは聞いてるっての。つぅかうるせぇ」

「朝日……あたしはいつからあんたの女になったのよ…。
それに涼の事はどっちかっていうとあたしの方から好きになったんだから、涼に当たるの止めてよ
いい加減恥ずかしいよ」

「え?!綾乃ちゃんの方から好きになったの?!」

「まぁ…。もう言わせないでよ」

綾乃は恥ずかしそうに顔を赤らめたのが、更に朝日の逆鱗に触れる事になる。

「だからホストっていう輩は嫌いなんだー!!こいつらは女を騙す事しか能がねぇ!!!!」

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