【完】さつきあめ〜2nd〜
朝日は叫んでいたが、涼と綾乃は無視をして、ふたり仲良く片づけを始めてしまった。
涼たちの事があったからだけど、朝日と普通に話せている自分がいて、少しだけ嬉しかった。
朝日と言い合いをしていると、まるで昔に戻ったようだったから。
やっぱり今日、綾乃と涼がいてくれて、良かった。
わたしたちふたりだと、どうしてもお互いの気持ちをぶつけて言い合いになってしまうような気がしたから。
朝日は王様のようにソファーに座り込み、掃除する綾乃と涼、主に涼に文句を言い続けた。わたしも涼たちと一緒に片づけを手伝う事にした。
「何でよりによって俺の妹なんだぁーーー!!
俺はお前と兄弟になるのだけは勘弁だからなー!」
「…宮沢さん涼の事弟みたいに可愛がってたじゃん…
あいつはいいやつだってよく言ってたよね」
「違うんだ!さくら!お前も綾もきっと涼に騙されている!!
こいつらっていう人種は女に金や物を貢がせて、陰でほくそ笑んでいるんだぞ?!」
どんな偏見だ。
涼がどうのこうのではなく、この人はただ自分の妹が誰と付き合っても気にくわないのだろう。
でもそれは、わたしの中での良いお兄ちゃん像でもあった。ちょっと困った人だけど、妹を大切にする、普通のお兄ちゃんだった。
やっぱり綾乃は光にとっても朝日にとっても特別な人。
涼たちの事があったからだけど、朝日と普通に話せている自分がいて、少しだけ嬉しかった。
朝日と言い合いをしていると、まるで昔に戻ったようだったから。
やっぱり今日、綾乃と涼がいてくれて、良かった。
わたしたちふたりだと、どうしてもお互いの気持ちをぶつけて言い合いになってしまうような気がしたから。
朝日は王様のようにソファーに座り込み、掃除する綾乃と涼、主に涼に文句を言い続けた。わたしも涼たちと一緒に片づけを手伝う事にした。
「何でよりによって俺の妹なんだぁーーー!!
俺はお前と兄弟になるのだけは勘弁だからなー!」
「…宮沢さん涼の事弟みたいに可愛がってたじゃん…
あいつはいいやつだってよく言ってたよね」
「違うんだ!さくら!お前も綾もきっと涼に騙されている!!
こいつらっていう人種は女に金や物を貢がせて、陰でほくそ笑んでいるんだぞ?!」
どんな偏見だ。
涼がどうのこうのではなく、この人はただ自分の妹が誰と付き合っても気にくわないのだろう。
でもそれは、わたしの中での良いお兄ちゃん像でもあった。ちょっと困った人だけど、妹を大切にする、普通のお兄ちゃんだった。
やっぱり綾乃は光にとっても朝日にとっても特別な人。