【完】さつきあめ〜2nd〜
朝日はお酒を飲んでいたのに、いつものように眠りはしなかった。
ふたりが眠って、わたしが後片付けを始める。
涼と綾乃を見て「こいつら泊っていくつもりなのかな…」と朝日がぼそりと呟いた。
「宮沢さん珍しく寝ちゃってないんだから、ふたりの事寝室に運んでくださいよ。
冷房にあたって寝たら風邪ひいちゃいますよ」
「寝室だとぉ?!」
わたしの言葉に、朝日は眉間にしわを寄せる。
「結婚前の男女が同じ部屋で眠るなんて絶対に許せん!!
涼はゲストルームに寝せて、綾乃は俺の寝室で眠らせる!!」
結婚前の男女がって…。お前が言うなと突っ込みは置いておいて、朝日に言われて一緒に涼と綾乃をそれぞれの寝室に運んだ。
安らかな寝息が聴こえる。
綾乃が眠る、朝日の寝室。
ここは朝日の匂いが1番強く香る場所で、何度もふたり体を合わせた場所。
少しだけの沈黙が流れる。
ベッドの端に何かの資料だろうか紙が散乱していて、けれどリビングのように物のほぼない寝室はあの頃と変わらぬまま。
綾乃をベッドに寝かせると、朝日はわたしの事見もせずにリビングへと真っ直ぐ帰って行った。
ふたりが眠って、わたしが後片付けを始める。
涼と綾乃を見て「こいつら泊っていくつもりなのかな…」と朝日がぼそりと呟いた。
「宮沢さん珍しく寝ちゃってないんだから、ふたりの事寝室に運んでくださいよ。
冷房にあたって寝たら風邪ひいちゃいますよ」
「寝室だとぉ?!」
わたしの言葉に、朝日は眉間にしわを寄せる。
「結婚前の男女が同じ部屋で眠るなんて絶対に許せん!!
涼はゲストルームに寝せて、綾乃は俺の寝室で眠らせる!!」
結婚前の男女がって…。お前が言うなと突っ込みは置いておいて、朝日に言われて一緒に涼と綾乃をそれぞれの寝室に運んだ。
安らかな寝息が聴こえる。
綾乃が眠る、朝日の寝室。
ここは朝日の匂いが1番強く香る場所で、何度もふたり体を合わせた場所。
少しだけの沈黙が流れる。
ベッドの端に何かの資料だろうか紙が散乱していて、けれどリビングのように物のほぼない寝室はあの頃と変わらぬまま。
綾乃をベッドに寝かせると、朝日はわたしの事見もせずにリビングへと真っ直ぐ帰って行った。