【完】さつきあめ〜2nd〜
「ごめんなさい……」
「何がだよ…。
この間の事だったら俺も悪かったよ。言い過ぎたし、俺はすぐに八つ当たりするからな…」
「ちが……」
謝りたかったのは、それだけじゃなくて。
朝日がさーちゃんをちゃんと想っていたのに、わたしが誤解していて、ずっとあなたという人を憎んでいて。
伝えたいのに、わたしがさーちゃんの知り合いだと知ったら朝日は何を思うのだろう。あなたへの復讐の為に七色に入ったと知ったのなら。
「まぁ……それにしても誕生日を祝ってもらうっつーのは悪くはないな」
「あ!そうだ、あたし、宮沢さんにプレゼントも買ってて……」
慌てて鞄の中からラッピングしてもらったプレゼントを取り出す。
朝日は訝し気な顔をしてこちらを見つめている。
綺麗にラッピングされた箱を見つめて、朝日の動きが少しだけ止まった。
「お誕生日おめでとうございます。
今までずっとプレゼントを貰うばかりで、何もあげた事ないなーって思ってて…
宮沢さんは何でも持ってるだろうから…本当に大した物じゃないんですけど…」
「いや…ありがとう…」
ケーキのようにもっと喜んでくれるかと思ったけど、朝日は微妙な顔をしていた。
ゆっくりと包みをはがすと、白い箱の中から先ほど綾乃と選んだ深い藍色の財布が出てくる。
それを見て、朝日は小さく微笑んだ。
「何がだよ…。
この間の事だったら俺も悪かったよ。言い過ぎたし、俺はすぐに八つ当たりするからな…」
「ちが……」
謝りたかったのは、それだけじゃなくて。
朝日がさーちゃんをちゃんと想っていたのに、わたしが誤解していて、ずっとあなたという人を憎んでいて。
伝えたいのに、わたしがさーちゃんの知り合いだと知ったら朝日は何を思うのだろう。あなたへの復讐の為に七色に入ったと知ったのなら。
「まぁ……それにしても誕生日を祝ってもらうっつーのは悪くはないな」
「あ!そうだ、あたし、宮沢さんにプレゼントも買ってて……」
慌てて鞄の中からラッピングしてもらったプレゼントを取り出す。
朝日は訝し気な顔をしてこちらを見つめている。
綺麗にラッピングされた箱を見つめて、朝日の動きが少しだけ止まった。
「お誕生日おめでとうございます。
今までずっとプレゼントを貰うばかりで、何もあげた事ないなーって思ってて…
宮沢さんは何でも持ってるだろうから…本当に大した物じゃないんですけど…」
「いや…ありがとう…」
ケーキのようにもっと喜んでくれるかと思ったけど、朝日は微妙な顔をしていた。
ゆっくりと包みをはがすと、白い箱の中から先ほど綾乃と選んだ深い藍色の財布が出てくる。
それを見て、朝日は小さく微笑んだ。