【完】さつきあめ〜2nd〜
結果だけ見てしまえば、わたしは初めて…処女を朝日に無理やり奪われた。
周りから見れば、それはレイプに思えてしまうかもしれない。
でもその言葉は自分の中ではいまいちピンとこなかった。
けれどこの夜に、わたしと朝日は処女という物よりもっと重要な物を失うことになるのだ。
それは信頼だったり、愛情だったり、同情だったり
被害者である自分自身すらも頭の整理が未だにつかずにいた。
ただわたしに背を向け、頭を抱えるあなたはいつだって必死に自分の犯した罪に苛まれ続けた。
そしてわたしは朝日を許せずにいた。
あれからどれだけ時間が流れたのだろう。
お昼を感じるのは、光りを遮断していたカーテンから僅かに漏れる光りだけで、わたしは暫くの間人としての機能を失っていたように思える。
その1日の殆どをベッドの上で過ごした。
殆ど口も聞かなかったし、携帯電話にも触らなかった。きっと数日で電源は落ちていただろう。
食欲もなかったし、何もする気にならなかった。
キャバ嬢であることも忘れて、あれだけ頑なに休まなかったお店も無断欠勤し続けた。
どれだけの時間が流れていたのだろう…。
朝日は毎日のように決まった時間に仕事に行って、どこにも行かずに家に帰ってきた。
休みの日は1日中家にいた。
わたしはここから逃げようとすればいつだって逃げることが出来た。けれどそれをしなかった。
周りから見れば、それはレイプに思えてしまうかもしれない。
でもその言葉は自分の中ではいまいちピンとこなかった。
けれどこの夜に、わたしと朝日は処女という物よりもっと重要な物を失うことになるのだ。
それは信頼だったり、愛情だったり、同情だったり
被害者である自分自身すらも頭の整理が未だにつかずにいた。
ただわたしに背を向け、頭を抱えるあなたはいつだって必死に自分の犯した罪に苛まれ続けた。
そしてわたしは朝日を許せずにいた。
あれからどれだけ時間が流れたのだろう。
お昼を感じるのは、光りを遮断していたカーテンから僅かに漏れる光りだけで、わたしは暫くの間人としての機能を失っていたように思える。
その1日の殆どをベッドの上で過ごした。
殆ど口も聞かなかったし、携帯電話にも触らなかった。きっと数日で電源は落ちていただろう。
食欲もなかったし、何もする気にならなかった。
キャバ嬢であることも忘れて、あれだけ頑なに休まなかったお店も無断欠勤し続けた。
どれだけの時間が流れていたのだろう…。
朝日は毎日のように決まった時間に仕事に行って、どこにも行かずに家に帰ってきた。
休みの日は1日中家にいた。
わたしはここから逃げようとすればいつだって逃げることが出来た。けれどそれをしなかった。