【完】さつきあめ〜2nd〜
ドキッとした。
朝日の口から出るさくらさんの名前。
わたしはさくらさんが自殺した理由を光から聞いていた。
けれどそれを朝日に伝えたところで何も変わらないと思ったし、それでも朝日は自分自身を責め続けるだろう。
朝日は確かに、付き合っていた人をちゃんと愛していた。
けれど、何となくさくらさんは特別な人だったんじゃないかなって思う。
「さくらも、俺には何も求めてこねー女だったな」
天井を見つめる瞳が、どこか遠くを見つめているようだった。
「つぅかさくらって、すっげぇ変わった女でさ。
天然だったのかなって今では思うけど
どっちにせよ、光と付き合ってたままの方がさくらは今でも幸せだったんじゃねぇかって思う」
「そんなの朝日はさくらさんじゃないんだからさくらさんの気持ちは分かんないでしょ。
てゆーかさくらさくら止めてよ。自分かさくらさんがこんがらがる」
「あぁ…すまんな」
朝日はわたしの本当の名前を知ってるのに、絶対に呼んではくれなかった。
体を起こしてわたしと向き合ったかと思えば、すぐにわたしの体をひょいと持ち上げた。
「な!なにすんの!」
「いや…ベッド行こうかなって思って」
「はぁ?!」
「昨日はいきなりだったからソファーなんかでヤっちまったけどベッドの方がお前もいいだろ?」
「な!!セクハラ!!」
朝日の口から出るさくらさんの名前。
わたしはさくらさんが自殺した理由を光から聞いていた。
けれどそれを朝日に伝えたところで何も変わらないと思ったし、それでも朝日は自分自身を責め続けるだろう。
朝日は確かに、付き合っていた人をちゃんと愛していた。
けれど、何となくさくらさんは特別な人だったんじゃないかなって思う。
「さくらも、俺には何も求めてこねー女だったな」
天井を見つめる瞳が、どこか遠くを見つめているようだった。
「つぅかさくらって、すっげぇ変わった女でさ。
天然だったのかなって今では思うけど
どっちにせよ、光と付き合ってたままの方がさくらは今でも幸せだったんじゃねぇかって思う」
「そんなの朝日はさくらさんじゃないんだからさくらさんの気持ちは分かんないでしょ。
てゆーかさくらさくら止めてよ。自分かさくらさんがこんがらがる」
「あぁ…すまんな」
朝日はわたしの本当の名前を知ってるのに、絶対に呼んではくれなかった。
体を起こしてわたしと向き合ったかと思えば、すぐにわたしの体をひょいと持ち上げた。
「な!なにすんの!」
「いや…ベッド行こうかなって思って」
「はぁ?!」
「昨日はいきなりだったからソファーなんかでヤっちまったけどベッドの方がお前もいいだろ?」
「な!!セクハラ!!」