【完】さつきあめ〜2nd〜
毎晩のように、朝日はわたしを抱いた。
それは最初の乱暴な抱き方とは違っていて、まるで壊れ物でも扱うように大事に大事にわたしを抱いた。
何度も、ごめん、ごめん、とうわ言のように呟きながら、わたしを抱いた。
そして行為の後、必ず朝日は自己嫌悪に陥る。
そんな朝日に何も言えずに、わたしはただただ時間を止めて、朝日に抱かれることを拒みはしなかった。
朝日の背中を見て、いつも思っていたことがある。
’この人、後悔している’
いつだって、毎日、朝日はわたしを抱くたびに何度も後悔していたように思える。
そんな日々がどれだけ続いたのかはわたしにも定かではない。
とある休日のある日、朝日はわたしを抱きかかえてリビングまで連れて行き、ソファーの上に座らせた。
カーテンを開けた先に、眩いほどの光りが溢れる。
「あさ…ひ…」
ぽつりとわたしが呟くと、朝日がカーテン越しで振り向いた。
「あぁ、朝日だな」
自分の名を呼ばれたのかと思ったのだろうか。
すぐに光りの降り注ぐ窓を指さして、今日は良い天気だな、とわたしに向かって言った。
その朝日の姿を見て、驚いた。
それは最初の乱暴な抱き方とは違っていて、まるで壊れ物でも扱うように大事に大事にわたしを抱いた。
何度も、ごめん、ごめん、とうわ言のように呟きながら、わたしを抱いた。
そして行為の後、必ず朝日は自己嫌悪に陥る。
そんな朝日に何も言えずに、わたしはただただ時間を止めて、朝日に抱かれることを拒みはしなかった。
朝日の背中を見て、いつも思っていたことがある。
’この人、後悔している’
いつだって、毎日、朝日はわたしを抱くたびに何度も後悔していたように思える。
そんな日々がどれだけ続いたのかはわたしにも定かではない。
とある休日のある日、朝日はわたしを抱きかかえてリビングまで連れて行き、ソファーの上に座らせた。
カーテンを開けた先に、眩いほどの光りが溢れる。
「あさ…ひ…」
ぽつりとわたしが呟くと、朝日がカーテン越しで振り向いた。
「あぁ、朝日だな」
自分の名を呼ばれたのかと思ったのだろうか。
すぐに光りの降り注ぐ窓を指さして、今日は良い天気だな、とわたしに向かって言った。
その朝日の姿を見て、驚いた。