【完】さつきあめ〜2nd〜
「それなら!
それなら中途半端にあたしと別れたくないなんて言わないでよ!
美月の事が見捨てる事が出来ないなら、あたしの事を見捨ててよ!」
「…それは出来ない…。
光の言う通り俺は自分勝手で無責任だ。
でも……あいつの事を見捨てる事は出来ない」
「じゃあそれはあたしより美月を選ぶって言う事と同じだよ!!」
頭がくらくらして、今にも意識が飛びそうだった。
息が上手く吸えなくなって、苦しい。朝日の事を考えるだけで、こんなにも苦しいよ。
こんなに好きなのに、朝日の出した答えを受け入れる事が出来ない。
「俺には、命より重い物なんて分かんねぇんだ」
もうこの場所にいたくない。
朝日の事なんて見ずに立ち上がって、ふらふらになった体を光が支えてくれるのが分かる。
ひとりで立たなくてはいけない。けれど、どうしてもひとりで立ち上がる事が出来ない。
全部全部自分の中の弱さだったのに。
「あたしにも…命より重い物なんて分からないんだよ…」
「さくら!それでも俺は……お前より大切な物がこの世にあるなんて思ってない!」
「もういいよ!朝日の顔なんて見たくない!!」
ハァ、ハァ、と小さな息を漏らすと、朝日は心配そうにわたしの背中に手を伸ばそうとしてきた。
それなら中途半端にあたしと別れたくないなんて言わないでよ!
美月の事が見捨てる事が出来ないなら、あたしの事を見捨ててよ!」
「…それは出来ない…。
光の言う通り俺は自分勝手で無責任だ。
でも……あいつの事を見捨てる事は出来ない」
「じゃあそれはあたしより美月を選ぶって言う事と同じだよ!!」
頭がくらくらして、今にも意識が飛びそうだった。
息が上手く吸えなくなって、苦しい。朝日の事を考えるだけで、こんなにも苦しいよ。
こんなに好きなのに、朝日の出した答えを受け入れる事が出来ない。
「俺には、命より重い物なんて分かんねぇんだ」
もうこの場所にいたくない。
朝日の事なんて見ずに立ち上がって、ふらふらになった体を光が支えてくれるのが分かる。
ひとりで立たなくてはいけない。けれど、どうしてもひとりで立ち上がる事が出来ない。
全部全部自分の中の弱さだったのに。
「あたしにも…命より重い物なんて分からないんだよ…」
「さくら!それでも俺は……お前より大切な物がこの世にあるなんて思ってない!」
「もういいよ!朝日の顔なんて見たくない!!」
ハァ、ハァ、と小さな息を漏らすと、朝日は心配そうにわたしの背中に手を伸ばそうとしてきた。